転職までにした3つのこと
転職活動をした結果、なんとか新たな職場に採用していただき、今年の四月から働き始めました。新たな職場で働き始めて半年が経過し、身の回りも一段落したので、転職活動~その後までをまとめておきます。
これから知財業界で転職される方の参考になれば幸いです。
転職までにしたのは主に以下の三つです。
1.転職をしようと思い立つ
2.転職先を探す、面接などを受ける
3.退職する
以下、上記三点について説明します。
1.転職をしようと思い立つ
実は、ここが転職に際して、最大の障害なのではないでしょうか。
なぜ今の仕事を辞めて、別の仕事をする必要があるのか。その場では、当然
けっこう突発的だったり、衝動的な理由であることが多いと思います。
ちなみに私の場合、きっかけはかなり些細なことでした。そこから段々と現在の自分について考え始め、最終的に転職を決意しました。
一番大事なことは、転職ありきで考え始めないことではないでしょうか。いろいろな選択肢の一つとして、転職を挙げ、最善の選択が転職である場合に、行動を起こすべきだと思います。
次の2でも、なぜ転職をするのか、というのは非常に重要になりますので、よく考え(理論武装して)、行動されることをお勧めします。
2.転職先を探す、面接などを受ける
転職を決意したら、転職先を探すことになりますが、知財業界だと、主に企業知財部か、特許事務所になります。
一般論ですが、企業知財部のほうが、安定していますし、仕事の幅も広いです。特許事務所は、企業に比べれば、やや不安定な面があります(事務所の規模にもよります)。またかなり専門性の高い仕事になります。
給与面でいえば、出来高で決まるので一概に言えませんが、特許事務所のほうがいいのではないでしょうか。一方、福利厚生でいえば、企業知財部のほうに分があります。
力関係でいうと企業知財部>>特許事務所ですね。
かなり私見が入ってますので、その点はご承知おき下さい。
あとマイナなところでは、特許調査会社もありますね。
さて、転職先の方針が決まったら、具体的な行動を起こす必要があります。
転職先を探す手段として、1)求人を見て自分で応募、2)転職エージェントを使う、3)知り合いのつてをたどるなどが考えられます。
1)については、知財業界ですと、パテントサロンとかIP-Forceとかの求人を見て応募されるのがいいのではないでしょうか。私も意味なく結構見ています笑。
2)は、パテントジョブエージェントとか有名どころでしょうか。登録すればあとはエージェントと連絡を取りながら進めることになります。
3)は、あまり聞きませんが、仕事上の接点がある人に聞いてみるとか、チャンス次第ですかね。
私は2で転職先を探しました。エージェントの人が優秀な人だったので、とんとん拍子で話が進み、結局ひと月くらいで転職活動は終わりました。なお、ステマではありませんのであしからず。
さて、実際には、転職先を見繕ったあと、面接を受ける必要があります。私の場合は、一回で終わる場合もあれば、2回以上受ける場合もありました。面接回数は、転職先の組織の大きさに概ね比例すると思います。
面接で聞かれることは、まあ相場は決まっていますが、今の仕事とか、転職の動機とか、なぜその転職先を選んだかとかですね。この辺は、転職エージェントから事前に教えてもらえたりします(過去に受けた人の情報が蓄積されているようです)。
知財業界だと、技術の知識、または知財の知識いずれかが、マッチングしないと厳しいような気がします。逆に言えば、知財の仕事をしていなくても、技術者として経験があれば、結構採用して貰えると思います。実際、エンジニアをやめて、知財業界に来る方は非常に多いです。自分の得な分野、技術は何なのか、大学時代の専攻、会社員時代の開発テーマ、製品をよく見直してみましょう。また応募先の事務所と取引のあるクライアントを特許公報から分析してみましょう。
↓こういうサイトもあります。
Patentfield | オープンAI特許検索・特許分析・特許調査データベース
また、特許事務所の場合、所長によって職場の雰囲気がかなり変わると思いますので、所長先生の人柄、性格が自分に合うかが結構大事なポイントになります。面接の際は、こちらもよく確認したうえで、最終的な判断をされることをお勧めします。
3.退職する
めでたく転職先から内定がもらえたら、今の職場をやめる準備が必要です。まぁ、まずは上司に伝えましょう。この辺はハウツー本になってますので、それらを参考にして下さい。
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不退転の決意で臨みましょう。
また、退職に伴いいろいろと面倒な手続きもあります。頑張りましょう。あと、引継ぎもきちんと計画的に行いましょう。個人的には、これが一番大変でした。後の人の負担が少なくなるように、できるだけ切りのいいところまで進めつつ、次の人とも情報共有や一緒に仕事を進めるようにしましょう。
特に知財業界は、結構狭いので、禍根を残すとどこかで思わぬしっぺ返しを食らうことにもなりかねません。円満に退社し、退職後も良好な関係を維持できるといいですね。
以上、長々と説明してきましたが、自分の新たな可能性を切り開いていきましょう。あと、転職後、後悔することもあるかもしれません。ですが、大体何かを選んだあとは、選ばなかったほうがよく見えるもんです。割り切っていきましょう。