これからについて考えていること

これからについて考えていることを整理もかねて記載します。

  1. 知財系弁護士になる
  2. 企業知財部へもどる
  3. 他事務所への移籍
  4. 地元での就職または開業

1.知財系弁護士になる

弁理士資格を取得してから、3年が経ちました。

弁理士試験の勉強は、中々大変でしたが、面白くもあり、法律分野というのも悪くないなという印象でした。また、特許法をはじめとした知的財産法分野というのは、法律の世界では、いわば最果ての地のようなもので、かなり特殊な法域です。

そうしてみると、法律分野の全体を見てみたい、もっと広い世界を覗いてみたいという気持ちが、かなり前からありました。

法律分野全般を勉強するとすれば、やはり司法試験が目標の一つとなると思います。

弁理士試験も確かに難しい試験ですが、司法試験は段違いです。そもそも受験するには、法科大学院を修了するか、予備試験に合格する必要があります。司法試験の合格率自体は、25%程度ですが、受験資格が必要なのと、勉強する法域も広く大変です。

法科大学院については、費用と時間を考えると、働きながら通うのは困難であり、予備試験のほうが現実的と考えます。しかし、予備試験の合格率は3%程度と超難関です。

また合格後も、1年間の司法修習を経て、試験に合格しなければいけません。

ということで、勉強したい気持ちはあるものの、その先にある幾多の困難を前に尻ごみしているという状態です。一応勉強道具、環境は備えているのですが、ほとんど手についていません。

そもそも今の自分の年齢、環境からして、弁護士になってから食べていけるかはかなり微妙だと思っています。専門は、知財ということになると思いますが、決してパイの大きい分野ではありませんし、弁護士業界ではかなり遅い参入になり、他の若手との差別化がどこまでできるかかなり疑問です。

まとめると、法律分野の勉強のメルクマールとして、司法試験(予備試験)を考えているが、その後のキャリアを考えるとモチベーションがそこまで上がらない。というのが現在の心情です。

2.企業知財部へ戻る

特許事務所へ転職し、1年半が経ちました。明細書の作成の基本もほぼ身に付き、お客さんからの指名もいただけるようになって、業務的には順調だと考えています。給与は、微妙ですが、国内の新規出願がメイン業務の現状では、そこまで高い給与は望めないの仕方ないかと思っています。

一方で、このまま明細書作成業務にのみ特化していくことが自分にとって良いことなのか、やや疑問です。明細書作成は、確かに弁理士にとって主要な業務ですが、それだけではないですし、明細書作成だけで食べていけるかといわれると、今後の知財業界では厳しいのではないでしょうか。

そこで、できればいろいろな業務(鑑定、係争、コンサル)などにも携わりたいのですが、事務所自体にそういった業務が回ってくることは稀であり(事務所の業務形態にもよります)、仮に回ってきても自分よりも先輩弁理士にまず行くことでしょう。

してみると、このまま特許事務所で勤務弁理士を続けても明細書作成能力のみを磨き続けることになり、自分の素質としてそこまで突き抜けられるか非常に疑問です。

そこで、企業知財部へ戻るという選択肢があります。

企業知財部でなら、上記したような様々な業務に携われますし、明細書作成能力自体を直接使うことはない(内製を除く)ですが、弁理士が作成した明細書のチェックに生かせますし、発明者からの特許性に関する質問にも特許事務所目線で回答できます。

また転職活動が面倒なのと、第2新卒として転職できる年齢に限りがあるので、やるなら急がないといけませんが。

3.他事務所への移籍

上記2では、業務の幅の狭さを問題にしましたが、それは同じく上記したように事務所の事業形態にもよります。

コンサル中心に行っている事務所もあり、そういった事務所でなら明細書作成だけでなく、コンサルから発展して様々な業務を担当できると思います。

また、事務所の規模がもう少し小さいところであれば、鑑定などが依頼されたとき、自分に回ってくるチャンスも高くなります。さらに、規模が小さいほど、間接部門の割合い(事務、総務)が減って、利益率がよくなり、結果として給与水準が高くなると予想されます。

そこで、少人数の事務所へ移籍することが考えられます。

リスクとしては、少人数のため経営体力が弱い場合には、資金繰りが悪化し、すぐに閉鎖となる可能性があることでしょうか。あとは雰囲気が合わない場合には、その影響を直接受けやすいということが考えられます。特に、所長と馬が合わないときついと思います。

4.地元での就職

ここまでの話とは少し毛色が変わりますが、このまま地元離れて働き続けてよいのか、という思いがあります。

今住んでいる、働いている場所が特段嫌なわけではありませんが、好きなわけでもなく、とりあえず働く場所があるからそこにいるというだけの理由です。

一方、やはり生まれ育った場所というのには、こだわりがあり、いつかは帰りたいと思ってしまいます。また、両親もいますので、万が一介護などが必要になった場合には、そばで暮らしていたほうが何かと便利ではないかと思います。

そこで、地元で就職できればいいという風にしばらく前から考えています。また、弁理士資格を取った今では、事務所を開業することも可能になりましたので、それも一案かと。少し厳しいかもしれませんが。ひょっとすると、弁護士くらいあれば、なんとか自分一人ならいけるかもしれません。

 

 

むすび

ということで、取り留めのない話を長々と書いてしまいましたが、とりあえず弁護士を視野に入れながら、自分の今後についてもう少し検討していきたいと思います。