2016年弁理士試験合格までにやったこと2

 ・2016年6~7月(短答合格後~論文受験)

短答合格がわかってから論文関係の講義を申し込み、論文に向けて勉強を開始。

インプットは最小限(論文直前講座)にとどめ、できるだけアウトプットに集中。

論文は初級の答練以来のため、かなり抜けているところがあり、その勘を取り戻すことから始めた。ほんとに短答から論文まで時間がないので、間に合うのか常に不安だったと記憶している。

セオリー通り、全文書きはあまりせず、小問ごと解いたまたは答案構成をやるのにとどめた。

判例は出ると言われたところを重点的にやった。高速バレルとか、e-Accessとか。全然でなかったけど…。

使ったボールペンは

 

 

三菱鉛筆 多機能ペン ジェットストリーム 4&1 ネイビー MSXE510005.9
 

 太さと書き味がちょうどいい。芯は0.7mmを最初使っていたが、最後は0.5mmにした。書き味は0.7のほうがぐりぐり書けて好きだったが、0.5の方が細かく書けるので記載量が増えるし、修正も入れやすかったので。

試験会場の下見はした。駅(成城の方)から歩けるが、真夏なので汗だくになる。路線バスもあるが本数が…。と思って当日行くと臨時バスが出ているので、利用されると良いでしょう。

でも当日は結局意地になって歩いた。世田谷の高級住宅街なので、某有名人のベースとかあって面白いです。汗だくになりましたが。

コンビ二は歩いて五分くらいなので、お昼は買っていったほうがいいです。

 

・2016年7月論文当日

会場のNTT研修センタは、昔学校だったのか大学のような教室で受験した。

早めに会場入りしたが、みんな結構速めに来ていて驚く。

特許は、いきなりPCTの趣旨がきて、これはやばいと思い、準備不足をごまかすため記載量が多くなる。これが後に響く。大問1で大きく時間をつかってしまう。

大問2はPBPが来てよっしゃ!となりまた書きすぎる。均等論はそこそこ。人口乳首事件をほとんどやってなかったので、適当。訂正の再抗弁はほぼ書いてない。訂正審判を請求するとかそのくらいだったと思う。

特許が終わってあぁ終わったと思いながら、昼飯を食う。絶望。

 

意匠は、問題文を受け取って、おもわず落丁ではないかと。問題の傾向も過去問とかなり違って驚く。

でも問1は結構シンプルで解きやすい問題ではないかと思う。問2は法の趣旨と類似のところは、出るといわれてやっていたのである程度書けた。判断主体はほぼ全滅。

意匠が終わってもまだ絶望。これはみんな書けたから差がつかないだろう。

 

商標は、区分とかやってないよ!と思って、条文を引きながら書く。結構時間を使った。マドプロもあまり得意じゃないので、まずいと思ったが、解いてみるとマドプロがそれほどメインじゃなく意外と解きやすい。

これも差がつかないかなと思って、結局暗澹たる気持ちで会場を後にする。

 

論文後は友人がつかまらず残念会ができず、仕方なくLECの解答速報会に参加。答案構成案をもらって、特許が壊滅していると確信。帰宅して自棄酒。

 

・2016年8~9月

来年の受験を考え、パンフレットを眺めたり、勉強道具や部屋の整理をする。勉強期間中はできなかった帰省や友人と飲みに行ったりする。

といいつつ万が一受かってる期待を捨てきれず、口述の過去問集はやる。LECの口述対策講座は費用やカリキュラムが合わず断念。

受験中もっとも勉強に身が入らなかった期間。まぁ来年の論文に向けて口述の勉強も無駄にならないと自分に言い聞かせてテキストに向かう。

 

・2016年9~10月

論文が合格していたときのうれしさと危機感。すぐに会派の練習会とLECの模試を申し込む。確か、弁理士クラブ、同友会、春秋会、南甲弁理士クラブ、LEC(模試と道場)に参加したと思う。一番最初にあった弁理士クラブはボロボロで冗談じゃなく泣きそうになった。LECは過去問通りの印象(それでも十分練習になるし、緊張で答えられない)。会派は結構法改正とか、問われそうなところを聞いてくる感じだった。

場数をこなすうちに慣れてきて答えられるというか答え方のコツがわかってくる感じ。三つの試験で一番特殊で一番いやな試験だと思った。でも知識の量はここまでくれば十分のはずなので、後は基本(条文)に忠実に、知っていることをきちんとしゃべれるようにしていく。

 

・2016年10月 口述試験

場所はプリンスパークタワー。LEC道場や春秋会で行っていたので、下見はしない。

会場に着くと、1Fで受付。待機する部屋を指示される。部屋の中には、椅子が20個くらい並べられ、順番に座らされる。10分くらいごと一人ずつ連れて行かれる。トイレに行こうとすると金属探知機でチェックされる。飲み物は飲める。

特許、意匠、商標で部屋を巡る。一番最初の特許は部屋前の廊下で少し待たされたが、意匠、商標はすぐ案内され、一息つく暇もない。

特許は、補正の時期、趣旨から誤訳訂正書について問われる。誤訳訂正書はかなり記憶が曖昧だったので一回条文を見た。誤訳の訂正の「理由」を記載した~という表現が出るまで進めなかった。補正を認める趣旨のところも、出願人の「不利益」という単語が出るまで先に進めなかった。

雑談ができたので一安心。

 

意匠は、組物が出て、特殊な意匠の中では一番好きだったので、よっしゃと思う。副査の反応を手がかりにキーワードが出てるか確認しながら答える。それほど問題なく雑談。特許と雑談の内容が同じ。

 

商標は、商標権、専用使用権、通常使用権など。かなり基本的なところが問われた記憶があるが、あまり思い出せない。雑談なく終了。一番すんなり終わった印象なので、最後は時間調整する必要がないからかもしれない。

全体を通して試験官がすべて男性と女性のペアだったのは、何か意味があるのだろうか。

 

試験後、午後の試験の人が全員くるまで待機部屋で待たされる。本を持っていって時間を潰そうとおもっていたが、疲れ果て文章が入ってこない。周囲の人は初対面同士のようだったが、開放感からか談笑していた。寝てるふり。

試験後友人を呼び出して飲む。久しぶりに美味しい酒。

 

・合格後

なぜ受かったのか良くわからないところもあるが、今後研鑽を積んでいければよいと思っている。